リモートワーク時代の「名刺」の在り方

リモートワーク時代の「名刺」の在り方

仕事は人脈がすべてです。
人が仕事を生み、仕事を与え、仕事を行う。
いずれAIやロボットが主流になったとしても、背後には人の存在があります。
人脈の良しあしで、仕事の質も変わってくるものです。

この人脈づくりのスタート地点に名刺の存在があるのです。

そのため自分が望む人脈を築きたいのでしたら、
名刺の内容を適当に決めてはいけません。

名刺を渡す相手が知りたいと思う情報、
「あなたは何者で、何をしていて、つきあうとどんなメリットがあるのか」について、自分の情報を簡潔に伝える必要があります。

その情報をもとに相手は、
自分の周りにいてほしい魅力的な存在なのかどうかを判断するからです。

いや私には必要ないな、と思われると、名刺は簡単にゴミ箱行です。
そのようにして捨ててしまった経験があなたにもありませんか?

リモートワークが当たり前の時代に入り、
この選別されるという状況はますます厳しくなりました。
会社を訪問すればどなたかがいて、とりあえず名刺を受け取ってくれた時代から
会社にいっても人が不在なことが多い時代へと変わったからです。
選ばれる前に、直接相手に名刺を手渡す機会自体が減ってしまいました。

このような時代にあっては、
より意識的に「相手へのメリットを提供できる存在である」ことを伝える必要があります。

紙の名刺には、言葉で説明しなくても、伝えられる便利さがあります。
相手に役立つ情報を名刺で伝える。
または、相手に役立つ情報に、名刺を添える。
相手が不在でも、置いておくことで
後で見てもらえる可能性が高まります。

また、リモートワーク時代の新しい名刺交換としてオンライン名刺もはじまりました。

この名刺の一般的な形式は、オンライン会議やWEBセミナー時、背景画像などにQRコードが貼ってあり、コードを読み取ることで名刺画像が表示されたり、自己紹介ページが表示されるというものです。

紙の名刺の代わりに、短い自己紹介動画をつくり、先に送っておくという方法もあります。
初対面の者同士がオンライン上で仕事をすることになった場合や
リモート営業の場合は、五感でより多くの情報を簡潔に伝えることができる点で
紙やテキスト情報より動画情報の方が優れているのではないでしょうか。

Wikipediaによりますと、東洋での名刺の起源は紀元前2世紀ごろの中国とされています。この時代、紙はまだなく、相手に名前を知らせるため、姓名を記した竹木を渡しており、この竹木を「刺」といったところから「名刺」と呼ばれるようになったとありました。

自己紹介動画をオンライン名刺として利用する。  

自分の存在を相手に伝える手段を名刺と捉えるとき、
名刺が紙である必要性はもはやないのかもしれません。