人間の目は節穴だ?

以前何かの本で

「人間の目は節穴だ!」

と書いてあるのを見て

確かにそういう部分があるかもしれないけど
ずいぶんはっきりものをいう人だなあ、
とやや批判的に(?)思ったことがあります。

でも…
最近、本当にそう思います。

「人間の目は節穴だ」

人間は自分の見たいように見て

自分の感じたいように感じる。

昔は私はこれを「先入観」という捉え方をして、

「先入観はいけない」と決め付け(!)て

先入観をもたないようにしようと心がけてきました。

でも。

いくら気をつけていても
自分の見たいように見ている、
ことに気がつくのです。

ほかの人にはっきり指摘されることもあれば、
ふとしたきっかけで
気づくこともある。

それで、ちょっと視点を変えてみることに。

人間は自分の見たいように見て

自分の感じたいように感じる。

人間の目は節穴だ

それでもいいのではないか。

それだからいいのかもしれない。

「節穴を覗いている人間!」がたくさんいて、見ている場所がすこしづつずれている。

自分が見えないところが、となりの人には見えて、
となりの人には見えないところが、その隣の人には見えている…みたいな。
で、教え合ったりして。

そうすると、それは個性ではないか。と。

それもまた楽し。

みんなちがって、
みんないい。

と金子みすずさんの詩の一節を思い出したのでした。

(久保谷)